「単純」

今日の心理カードは「単純」でした。

 

「単純」、私の大好きな言葉です。

それはある時まで複雑にものを考えて生きてきたので、その反動かもしれません。

大人となるにつれて、何となく単純なのは子供っぽいことのように思えていろいろ複雑に考えるようになりましたが、複雑に考えれば考えるほど、人生も複雑化していったような気がします。

例えば職業を選ぶのも、子供のように単純になりたいかどうかで考えればわかりやすいものを、稼ぎがどうのとか、社会的地位がどうのとか、親の希望がどうのとか、多面的に考えようとすればするほどわかりにくくなり、私の場合は一体自分が何をしたいのか、完全に見失ってしまった時期もありました。

持ち物もそうだと思います。

自分がほんとうに好きで必要と思っているものだけ持っていれば管理も楽なのに、人から勧められたから、安かったからなどの理由でものを持ち始めると、とたんに所有物が増え、そのぶん収納場所にも困ったりして管理も大変になってしまいます。

 

ある本で読んだのですが、かのアインシュタインは髭剃り用の石鹸を勧められたときに、「石鹸が2種類もあると人生が複雑になりすぎる」と言ったそうです。

相対性理論は複雑に見えますが、アインシュタイン本人は単純だったのでしょう。

そしてまさにその通りではないでしょうか。

実際、しばらく前から一部の間では知られていたことですが、実は洗顔洗髪から食器洗いに掃除まで、純石けん分の高い石鹸がひとつあれば済んでしまうのです。あとは重曹とクエン酸(お酢)があれば充分です。

様々な用途別の洗剤が出てきたのも、歴史的にみればごくごく最近のことで、それまで人類はそんなものは使わずとも十分間に合っていたのでしょう。

それがいけないとはいいませんが、宣伝に惑わされず、本来はひとつで事足りるのだという認識は持っておいたほうが良いのではないでしょうか。

 

ほんとうの真理とは、「石鹸」のようなものではないかと思っています。

用途別、場面別に使い分けるのではなく、それひとつですべての場合に通用するものではないでしょうか。

ただ、多くの人が昔ながらの石鹸には目を留めず、新発売の洗剤に走るように、単純すぎて意外と気付かないものなのかもしれません。

 

現代は混乱の時代とも言われます。

様々なものが売られ、社会のしくみも複雑化し、情報もどれが真相か判断できないほど溢れています。

それにつれて、人間ひとりひとりの中身も複雑化してきているのかもしれません。

ものも情報も、数十種もある洗剤の中から石鹸ひとつを選び取るように、集めるよりむしろ余分なものを取り除いていくことも必要なのではないかと思ってます。

時には意識して単純化しないと、どんどん「世の中」に複雑化されてしまうように感じるのです。

 

何かの選択に迷ったときも、どんどん「理由」を取り除いていきます。

そして最後に残ったものが本当のシンプルな気持ちで、自分のしたいこと、ほしいものではないでしょうか。

自分のシンプルな気持ちが単純にわかれば、人生もシンプルで楽になると思います。

 

お読みいただきどうもありがとうございました。

皆さまも、人生をシンプルに楽しまれますように。