「投影」

何かをしようとするとき、新しい道に踏み出そうとするとき、突然、目の前に壁が立ちはだかるように感じることはないでしょうか。

その壁には2種類あるような気がしています。

ひとつはそれが自分の道でないとき、「天」からストップをかけられる壁です。

もうひとつは自分自身が過去の経験から作り出している「障害」で、これは壁というより影のようなものです。

 

今日の心理カードは「投影」でした。

 

過去に失敗した経験、傷ついた経験があると、どうしても保守的になります。

新しいことに踏み出すのに怖れを感じ、歩みは慎重に遅くなり、防備を固めるため重くもなります。

行きたい気持ちの底に実は行きたくない気持ちがあるために、突然、自分で壁を作り出したりします。

そんなとき「やっぱりだめなのだ」という思いがわき出てきて、後戻りしてしまったことはないでしょうか。

 

したいしたいと言いながらそれをしない人のなんと多いことか。

変わりたい変わりたいと言いながらたくさん勉強して、それなのに変わらない人のなんと多いことか。

「自己啓発ブーム」などを何となく斜に構えて見ていた頃もあったのは、それを感じていたからかもしれません。

 

けれども目の前に立ちはだかる障害を感じたとき、それが実は過去の失敗経験の「投影」にすぎないのではないかと考えてみるだけでも、少し違ってくるのではないでしょうか。

 

こんな話を聞いたことがあります。

とてつもなく大きな化物の影を見てびっくり恐れたけれど、勇気を出して近づいてみたらただの可愛い縫いぐるみで、それに光が当たって奥の壁に影が大きく映っていただけだったという例え話です。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」、ともいいますね。

 

勇気を出してその障害に向かって近づいていけば、意外とその小ささにかえって驚くかもしれません。

大したことのない障害なのに、過去の失敗経験から光を当てて見てしまうと、大きな化け物のように「投影」されてしまうのです。

そんなときは、逆に未来の希望から光を当ててみましょう。

するとその障害は実は小さくて可愛いのだという正体が見えたり、あるいは一緒に光輝いてまったく見えなくなってしまうかもしれません。

 

行く手に「障害」を見つけたときは覚悟を決めてあえてそれに近づいてみる、すると覚悟したよりはるかに楽に乗り越えられるという経験は、何度もしています。

「障害」に出会ったとき、それは影ではないか、過去のなにかの「投影」にすぎないのではないかと疑ってみてはいかがでしょうか。

「天」からのストップでない限りそれは小さなものであり、きっと乗り越えられることでしょう。

 

お読みいただきどうもありがとうございました。

皆さまも「障害」に阻まれることなく、それぞれの道をたのしく進まれますように。