天地人とお茶

毎月愉しみにしている中国茶の会です。

今月は台灣の花茶、香水(こうずい)蓮花茶から始まりました。

 

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お箸で押さえながらゆっくりとお湯を注ぐと、、、

 

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ゆっくりと開いてきます。
褒姒(なかなか笑わなかった古代中国の美女。彼女の笑顔を見たいがために周の幽王は国を傾けたと伝えられています)の笑みもかくのごとくかと思わせる嫋やかさです。

 

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開ききったところです

 

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泥の中から清らかに咲くといわれる蓮花そのものの清楚で高貴な香りが立ち、味は仄かに優しい苦味があり、薬効もいろいろと高いそうです。
コラーゲンを多く含み、美容にも良いとか。
こんな美しいお茶にはつい、褒姒をはじめ西施や王昭君、貂蟬など、中国美女の悲話に思いを馳せてしまいます。
秋は誰でも多少はセンチメンタルになりがちな季節です。(迷走神経が硬直しがちだからです)

 

それから湖南省の知らざれる名茶、洞庭春芽、市販のものとはまるで別格の安渓鉄観音と続き、締めは新茶の武夷岩茶の最高級品、茶王と呼ばれる「大紅袍」でした。

 

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水色が薄いのは、もう十数煎以上淹れた後だからです

 

さて、毎度おなじみ「我らが劉さん」の製茶したこの大紅袍、今年は特に次元の違うような素晴らしい出来でした!

 

兩碗孤悶を破る
、、、、、、、、
平生不平の事盡く毛孔に向かって散る
、、、、、、、、
六碗仙靈に通ず
、、、、、、、、
唯覺ゆ兩腋に習習として清風の生ずるを
(盧仝)

 

杯を重ねずとも、もう香りだけで羽化登仙の心持ちです。
最高の幸せに酔いしれ、身は軽く氣は第六天(他化自在天)まで、いや更にその上まで果てしなく高く上がっていくかのようで、天の恵みと地の力、劉さんという人の心にただ感謝溢れるのみでした。

 

今年は干ばつで、中国茶の出来はどれもよろしくないのだそうです。
武夷山でもほとんどの出来はいつも以下で、それでも焙煎を強くして誤魔化したものが市場に出回っているそうです。
そんな中、さすがの我らが劉さんでも、24銘柄のうち9銘柄は劉さんの基準を満たさず、燃やして山に「返した」そうです。
しかし残りの15銘柄が、もう例年を超えて、驚くほど素晴らしいのだそうです!
この大紅袍はもはや神業であり、宇宙の神秘であり、森羅万象がその中にあるかのようで、ただただ言葉もなく、驚愕と感謝あるのみでした。

 

素晴らしい15銘柄といまひとつだった9銘柄、その差はどうやら風水的な立地条件だったようです。
日常生活で風水など意識してもあまり意味がないと思っているのですが、こういうときにはしっかりものをいうようです。

 

この素晴らしいお茶を作る劉さんという方、お会いしたことはないのですがやはり素晴らしい方だそうで、その妥協のない仕事ぶりと現代中国でお金儲けに走らないその誠実な生き方に、心から感銘を受けています。
農薬や肥料はもちろんのこと、製茶するときも機械も電熱も使わず、ただただ昔ながらの風と炭火と技と勘で、ひたすら誠実に作っているのだそうです。

 

しかし考えてみればこれは伝統的な方法であり、以前は誰もが「あたりまえのこと」としてやっていたことなのでしょう。
言い換えれば、今の茶産業では「あたりまえのこと」を「あたりまえ」にする人が希少になってしまったのではないでしょうか。
あたりまえのことをあたりまえにしなくなってしまったとき、自然をはじめいろいろなもののバランスが崩れてきて、一見楽なようでその奥にいろいろな問題を抱えてしまうようになるのではないだろうかと、ふと思いました。

 

さて、この素晴らしい劉さんの新茶を、次回の「驚きの岩茶とくつろぎのクリスタルボウルの会」では、ぜひお愉しみ頂こうと思っております。
9月28日日曜日の15:30より、高田馬場戸山口からすぐのサロン、「アールフォレスト」で開催します。
おかげ様で、既にお席が残り少なくなっております。
お申し込みはこちらより、お名前と日付、人数をご記入のうえ、よろしくお願いいたします。

 

お茶は天の恵みと地の力、そして作る人の心があってこそだと思います。
そして、身体の水分に働きかけ、心の深いところまで届くクリスタルボウルと相性抜群だと言われています。
ありそうで今のところ他にないこの組み合わせ、ぜひ体験なさってみられてはいかがでしょうか。

 

お読み頂きどうもありがとうございました。
「あたりまえ」のことを大切にそれに感謝しつつ、素敵な日々をお過ごし頂ければと思っております。