発信

自分はどんな人間なのか。
わたしはそれを「発信」することがずっと怖かった。



クラシック音楽と文学を趣味とする親に育てられ、子ども番組も流行りの歌も知らなかったわたしは、

幼稚園に入園したとき、

まるで違う世界に来てしまったかのように思え、大きな衝撃を受けました。


以来、仲間外れにされたり時には苛められたり、あまり思い出したくもない子ども時代を過ごしたのです。


そんな中でたまに自分に優しくしてくれる友だちがいると嬉しくて、嫌われたくなくて、

趣味も意見もできるだけその人に合わせようとしてきたものです。


成長するにつれそれほど極端ではなくなりましたが、ごく最近まで対人関係の行動の基本は、

他人からどう見えるか
どうしたら同類だと思ってもらえるのか

でした。



自分はどんな人間なのか、ほんとうは何が好きで何を大切にしているのか、

「発信」して否定されて嫌われるのが、とても怖かったのです。


唯一「発信」できた方法が、幼い頃から習わしてもらっていたヴァイオリンとピアノでした。

いつもは引っ込み思案で大人しいのに、楽器に向かうと感情丸出しで押しの強い演奏をしていました。



自分が何者かを「発信」しないことによって、身を守ってきたのです。

言い換えれば、自分自身の存在に責任を取らずに済むようにしていた、とも言えます。




それがクリスタルボウルを始めたことによって、少しずつ変わってきたのです。

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それはクリスタルボウルという楽器が、シンプルな故に自分の内面を余すところなく出してしまうからであり、

より「自然な」音を出せるようになる過程で自分の心と向き合わざるを得なくなっていったからでしょう。

心と向き合う必要を感じたので、心理カウンセリングも学び始めました。
そして更に自分も変わってきました。


いえ、本来の自分を認め、そこに還ってきました。



どう足掻いたってわたしの原点はクラシック音楽であり、文学であり、派手さはなくとも本質に迫るものなのです。

それを怖れず「発信」できるようになったのは、つい最近のことです。


漸く自分自身の存在に、自分で責任を取る勇気が出てきたのです。

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まだ責任を取りたくないとき、そんな時はそれで良いのだと思います。

「発信」するということは、批判されたり否定されたりする怖さと表裏一体です。


その怖さより「発信」する楽しみが大きくなったとき、

自分の生命が認められ喜んでいるのを感じられたとき、


誰もが美しいもの、素晴らしいものを発信できるようになるのではないでしょうか。



そしてわたしが発信し続けられているのは、それを楽しみにして読んでくださっている皆さまのおかげ様です。

いつもほんとうにありがとうございます。




「発信」はしたくなったときに。
今日も素敵な一日をお過ごしください。



【お知らせ】
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第10回クリスタルボウル定期演奏会

11月24日(月・休日)13:30~ 大井町「きゅりあん」7階リハーサル室

イベントページはこちらです

→http://www.reservestock.jp/events/50014