茶に近づく〜その1

毎月たのしみにしている中国茶の会に行ってきました。
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左にある雑誌は「嗜み」最新号。このお店とお茶の記事があります。


中国茶といえば華やかな「茶藝(ちゃげい)」の世界もありますが、


ここの会では見た目の華やかさは求めず、

純粋にお茶の香りと味、そして精神を愉しむ「工夫式」で淹れます。



中国茶にご興味のある方なら、「工夫式」や「工夫茶」ということばを聞かれたことがあると思います。


それは、マグカップに茶葉と湯を入れて気軽に楽しむようなことではなく、

茶壺(ちゃふう・急須のこと)など専用の茶道具を使って丁寧にお茶を淹れて愉しむことです。



中国語の「工夫」とは、手間ひまかけるという意味で使われるそうですが、もともとは

「作った人と自然に感謝する」

という意味だそうです。



「工夫」とは、感謝すること

工夫式でお茶を淹れるということは、感謝のこころを持ってお茶を淹れるということ



シリーズ「岩茶とクリスタルボウルの会」では、わたしも工夫式でお茶をお淹れしています。

そう、感謝のこころを持つことが大切だと、改めて胸に刻んだのでした。




さて今回は、諸葛孔明伝説のある雲南省は西双版納(しーさんぱんな)の紅茶

滇紅(てんこう)

から始まりました。




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紅というより金茶色の美しい茶葉です。某国女王陛下への献上品でもあるとか。



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淹れるとこんな水色です。写真ではわかりづらいでしょうが、透きとおった美しい橙色です。



ふつう茶の木は灌木(低い木)ですが、西双版納の茶樹は喬木(高い木)だそうです。


大きく力強い感じもありながら、

冬の夕暮れに暖炉の前でヴァン・ショーを飲んでいるかのような、
優しいときを感じさせる柔らかさもあり、

(ヴァン・ショー=ホットワインを飲んだことはありませんが、イメージです)



杯を重ね香りに満たされるうち知らず笑みのこぼれるような

目の前に艶やかな紅牡丹がゆったりと花開いてくるのを眺めているような



見た目の派手さはなくともその華やかな味と香りに酔いしれて

はやくも羽化登仙(うかとうせん・羽が生えて仙人となり天に登っていく)の心もちになったのでした。



(続く)